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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.91 2016.04.27
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック)2,450部
省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。
この度の熊本・大分地震に被災された方々には心からお見舞い申しあ
げると共に復興に尽力されている皆様には安全に留意され、ご活躍され
ることをお祈りいたします。
今号の目次↓
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【ごあいさつ】改善活動のもう一つの狙い
【メインコンテンツ】スタッフの業務量を把握していますか?
【お知らせ】工場の管理間接部門の業務改善セミナー
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【ごあいさつ】改善活動のもう一つの狙い
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文/城田靖彦
4月22日に開催致しました「素材メーカーの市場開発」ベーシック
セミナーには多くの方にご参加いただきありがとうございました。
扱っている商品、市場へのアプローチ方法は異なるものの、素材メー
カーさんの目指すところ、悩みどころは同じようなところにあり、日々
市場拡大に向けて商品開発に勤しんでおられるご様子が窺えました。
大変短い時間でしたので、すべてのことをお伝えすることはできませ
んでしたが、今後の活動に少しでもお役に立てればと願っております。
話しは変わりますが、最近の改善活動において私がよく耳にすること
は「活動を通じて仕事のやり方を変えること」といった要望をトップが
チームメンバーに言っていることです。
ここで求められていることは「スピード感・正確性・高付加価値化」
がキーワードとなる自己の変革なのだと思います。本来やるべき仕事を
見つけだし、いい仕事に変えていく・・・そんな意識行動に変えていく
ことを改善活動の中に求められているように感じます。
現状のやり方が一番と思った瞬間(とき)から、後退が始まります。
改善はこんな意味においても有効な手段だと思っています。でも、もっ
としっかり仕事を見直したいのであれば業務改善が必要でしょう。
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【メインコンテンツ】スタッフの業務量を把握していますか?
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文/柳 和男
タイトルは工場管理間接部門の業務改善となっていますが、対象を
製造現場部門とし、その管理間接業務の改善を紹介します(課長や係
長・作業長・製造スタッフ等の管理間接業務をイメージしています)。
業務改善を行う際に中心となる切り口は、以下の3点です。
1.業務時間に関する「量」:どの業務にいくらの時間を掛けているか
2.業務そのものの「質」:その業務は組織にとってどの程度の
「価値」があるか。重要かそれとも過去の延長線上での業務であって、
やらなくても不都合な状況は発生しないのか。等
3.業務の「流れ」:部門内の「個人」から「個人」間を渡る業務や、
「組織」間を渡る業務で、どこに業務遂行上のボトルネックがあるか。
今回は、製造現場部門の管理間接業務の「量」についての話となり
ます。まず、どのような業務を誰が、どの程度の時間を掛けて行ってい
るかを知る事から業務改善は始まります。
(年間又は半年の実績から調査し、月の平均量として把握します)
調査で明らかになる項目で、意外と多くの時間が掛っているのが、
(1)社内外、部門内外を問わずにやり取りしている、メールや電話に
かけている時間、
(2)会議に出席している時間、人数(合わせて工数と言います)や
会議に出席するための資料の準備時間、
(例えば、役員の想定外の質問に咄嗟に答えられるために特別に
資料を部下に作成させている。等⇒ディフェンス業務と言います)
(3)官庁などへの報告資料作成などに掛かる時間。定型化している
業務なのにすんなり仕事が進まず、お伺いや打ち合わせの時間が
結構かかっている。
(私は製造現場の管理・監督職を経験していますが、この業務改善を
知るまでは、全くと言っていいほど業務時間「量」は把握されて
いませんでした。勿論業務の「項目」も・・・ですが)
業務の「項目」と「量」を知る為に、現状実態調査を行いますが
その方法の概要は以下の通りです。
(1)対象部門毎に現状行っている業務を大分類・中分類・小分類に
系統立てて整理・記述し、業務の構成を把握する(業務体系表)。
(2)業務体系表の小分類毎に、担当者別に業務の開始となるトリガー
や作成する帳票類、情報の伝達先、所要時間等を明らかにする。
またその作業過程から改善着眼を得る(業務記述書)。
(3)業務体系表の中分類毎に、担当者別に集計した所要時間を基に
中分類ごとの年間所要時間を求める。
また全体の所要時間(全ての中分類の合計値)からその構成比率を
求め、各業務の時間消費比率を明らかにする(部門別業務棚卸し表)。
業務改善の第1歩は現状の実態を知るとこらから始めます。
今後は「質」や「業務の流れ」について述べていく予定です。
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【お知らせ】工場の管理間接部門の業務改善セミナー
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工場の管理間接部門における業務の問題は潜在化しがちです。その問
題の顕在化とその解決手法を説明いたします。企業体質から見直すアプ
ローチですので、特に工場長・製造部長に参考になる内容です。
【内容】
1.業務改善の狙い
2.管理間接部門の業務潜在化の要因
3.潜在化された課題の方法
4.企業体質の問題とその要因
5.企業体質の解決方法
【日時】
2016年6月28日(火) 10:00〜12:00/14:00〜16:00
*いずれの回も2時間、同じ内容のセミナーとなります。
担当講師:田中豊文
開催場所:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル(弊社)
案内図→ https://jbic.co.jp/company/
費用:1名のご参加につき 5,000円 当日現地支払
お申込方法:セミナータイトルとご希望の日付・時刻をご連絡下さい。
本メールへの返信、またはお電話で承ります。
03-3519-7337 荒柴までお願いします。
申込期限:6月21日 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので事前申込は必ずお願いします。
多くの方のご参加をお待ち申し上げております!
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編集後記
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城田:最近は刀削麺にはまっています。何度かあの太麺を食べているう
ちに、今まであまり得意でなかった「ほうとう」が美味しく食べら
れるような気がしてきました。でもちょっと甘いかな、カボチャだし。
柳:花粉症の為悩ましい時期を過ごしていましたが、やっと解放される
時期が到来しました。と思っていたら、ある人から北海道では
白樺の花粉がこれから要注意ですと教えられ、がっくりしました。
羽根田:ハイキング用にと買ったウィンドブレーカーですが初期の目的
には1回しか使用せず、もっぱら出張先での防寒用に活躍しました。
とくに北海道では傘が役に立たず、重宝しましたw
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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント
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省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラム。
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■発行人:日本ビジネス革新コンサルティング株式会社 羽根田修
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