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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.75 2015.09.09
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック) 2,081部
このメルマガは、省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。
8月上旬の猛暑日から一転して、8月下旬は涼しい日々に。もう少し夏を
味わいたかったように気もします。
今号の目次↓
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【ごあいさつ】改善活動における経営幹部の役割
【メインコンテンツ】プロセス産業での「設備機器総点検」の新しい切り口
【お知らせ】設備総点検法ベーシックセミナー
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【ごあいさつ】改善活動における経営幹部の役割
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文/田中豊文
最近、経営幹部の方は、いかに改善活動を継続するか苦慮しているとよく聞
きます。
製造部門はそれなりに活動を継続する企業は多いですが、管理間接部門は、
経営幹部から見るとその業務内容が見えないこともあり、いつも変わらない
資料や残業時間の多さで、仕事内容の改善が進んでいないのではと疑問を持
っておられる方が多いようです。
また一方では、経営目標に向けて、あらゆる情報をもとに自ら考え、思考を
練り上げて施策や実行計画を行動に移すことを望んでいる幹部の多いです。
経営幹部が望む目指すべき姿が高く、その姿と現実の実態に大きなギャップが
あって、不満を持っておられるようです。
管理者が何もしないことがダメと一方的に決めつけるのではなく、経営幹部
の方も自らマネジメントを見直しも必要であると私は思います。
経営幹部の方は、現状の不満は言われますが、各部門の役割や使命、仕事内容
の「目指すべ姿」を明確に言われる方も非常に少ないです。
管理者が世代交代している状況では、経営幹部の方と管理者の方との「想い」
を一致させて、目指すべき姿及び仕事の内容を共有化させること等が改善活動
の素地であり、継続できるような基盤を作ることが重要と思います。
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【メインコンテンツ】プロセス産業での「設備機器総点検」の新しい切り口
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文/柳 和男
これから4回に亘って「設備機器総点検」に関する記事を書きます。
「設備機器総点検」に関する記事を書く上で、最初にお断りしておく事があり
ます。
記事を書く上で念頭に置いている対象の業種は、プロセス産業であり、
例えば、化学、鉄鋼及び非鉄金属、製紙、セメント関連などです。
組み立て産業や加工産業系は該当しません。
これまでのコンサルティング経験から、対象となるプロセス産業系は、
ある意味独特のモノ造りの仕組みを持っていると言え、その特性に合った
「設備機器総点検」を行う必要があると考えているからです。
ここ数年にわたってプロセス産業は、新聞報道になった事故・災害が多く
発生していると感じます。
このような中で、経営幹部から「事故が起きないように対策を万全に打つこと」
を工場に強く求められるのは自然な成り行きと言えるでしょう。
一方、工場側では、これまでも設備機器の点検はTPM活動などを通じて実施
してきており、今更点検を強化しろと言われても「何を」、「どのように」、
「どの程度まで」していいのか良く分からないのが実情ではないかと思います。
工場の安全操業・安定操業に取組むべき課題やテーマは多々あります。
例えば、設備機器の点検方法を見直す、従業員教育をやり直す、生産システムを
見直す等 各工場によって優先順位や、取り組み項目に多様性が出てくるのは、
その工場の置かれている環境やこれまでの取り組み経緯の違いからであり、
一律にこの取り組みをしっかりやれば大丈夫ですと言えるものではありません。
今回の記事は、(プロセス産業の)工場の安全操業・安定操業を実現するた
めの、「設備機器総点検」がテーマとなります。例えば以下のような事例です。
1.圧力計が設置されているが、検出部の中に過去に飛散した生成物が詰まっ
ていて正しい圧力を表示していない事があった。
2.見える化で、圧力計に正常範囲をグリーンで表示しているが、その表示が
正常範囲からずれていた。
3.屋外の貯槽タンクにはポンプは点検項目に入っているが、タンクそのもの
の点検項目はなく、ある時劣化により漏れが発生した。
4.TPMの自主点検では、保全と一緒になってモデル機の点検項目や方法、
頻度を決め、また従業員の教育訓練をしたが、その後は水平展開と称してして
点検表のコピーがまかり通る様になり、設備機器総点検の目的が、点検をこな
すことになってしまっている。等
この様な事に思い当たる節があり、何とかしたいとお考えの工場に対して
記事を書いているとお考え下さい。次回とその次は、「設備機器総点検」の
方法について2回に分けて記事にする予定です。
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【お知らせ】設備総点検法ベーシックセミナー
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現場では自主保全活動を行っているにも拘わらず設備トラブルや事故といっ
た不具合が発生し、撲滅に向けた活動を行っている製造部門や設備部門が
悩んでいる、といったことは無いでしょうか。
設備機器を「機能」を切り口に総点検を実施し、これまでの自主保全活動で
は抽出しきれなかった点検の項目や管理項目を明らかにする手法を解説すると
ともに、実習でその手法を習得して頂きます。
セミナーでは、以下の項目について講義・実習を行います。
(1)設備総点検を行う必要性について
(2)自主保全活動の限界について
(3)効果的な設備機器総点検の進め方について
(4)実習・設備機器総点検課題抽出
【内容】
1.効果的な検討体制の構築
2.設備機器と部品との関係を明確に捉える「機能分析」手法
(1)マトリックス展開法
(2)工程機能展開法
3.実習
上記(1)、(2)のいずれかによる機能展開
【日時】
2015/11/11(水) 10:00~12:00/13:00~15:00 合計4時間
【参加要件】
このセミナーのみこれまでのセミナー条件と異なります。
内容をより深く理解頂くため、貴社の事例を基に解説します。そのため、
1社指定とします。(秘密保持契約締結)
開催場所は、貴社指定場所で実施(旅費交通費別途)
【費用】
25万円。人数は10名前後(製造、設備、生産技術の固有技術に詳しい方)。
担当講師:柳 和男
開催場所:貴社指定場所
お申込方法:セミナータイトル、参加人数、希望実施場所をご連絡ください。
本メールへの返信、またはお電話で承ります。
03-3519-7337 久保田まで
申込期限:11月4日 24時まで。
※1社限定のセミナーとなりますので、先着順とさせてください。
ご参加をお待ち申し上げております!
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編集後記
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田中:最近激しい運動をしたあと、立ちくらみすることがあります。血糖値不
足や塩分不足を補って運動を継続しています。
柳:この夏は、時期をずらして孫たちが代わる代わる遊びに来てくれました。
今はその後遺症で、夏バテ気味です。
「孫は来て良し!、帰って良し!!」を実感しています。
羽根田:「学力の経済学」を読みました。ご褒美で釣ってよいのか、ほめて育
てるべきかなど、科学的根拠を元に解説されています。以外にも5Sの
しつけに通じるものもあって、とても参考になりました。
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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント
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省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
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