━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.37 2014.02.26
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック) 1,666部
このメルマガは、省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。
関東の2月は大雪が2回あって大変でした。もうすぐ3月、雪の心配から
解放されたいものです。
今号の目次↓
───────────────────────────────────
【ごあいさつ】教科書と教育
【メインコンテンツ】5S教育の進め方
【お知らせ】5Sベーシックセミナー ■ 締切 2/27!
【広告】ものづくり革新ナビ2周年記念講演会/交流会のご案内
───────────────────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ごあいさつ】教科書と教育
───────────────────────────────────
文/毛利 芳人
JBICのコンサルティングとはどのようなものかを理解して頂くために、
例えとして引合いに出すのが「教科書と教育」の話です。
結論を言ってしまうと、教科書に書いてある知識を備えて、きちんと実践でき
ている人であれば、受験でいうとその人はラクに東大に受かるでしょう。
ここで言う実践とは「教科書の知識や例題を活かして、応用問題を自力で解く」
ということですが、自力で解けるように体質を強化させることが教育であり、
そして本人が実践することが勉強なのです。
改善活動こそまさに社会人の勉強です。
「そんなこと教科書に書いてあるのに、なんで解けないんだ!?」
教科書を与えるだけで実践できるのであれば、みんな東大に受かるはずです。
しかし現実はそうはいきません。
受験勉強も、その目的がはっきりしている人は、おおむね成功する傾向にあり、
以前にも触れましたように、教育においても目的が非常に大切で、
目的に応じて教育のスタイルを使い分ける事が、実践に繋げやすいと言えます。
JBICのコンサルティングは実践を主眼に置いた教育であります。
今号も引き続き5Sをテーマにした教育の進め方をお送りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【メインコンテンツ】5S教育の進め方
───────────────────────────────────
文/羽根田 修
34号にて「5Sは現場全員の教育が大切である」と書きました。
今回はどのように教育を進めるかを書きます。
まずは座学により、5Sの知識を学ぶ必要があります。
私は1つのSにつき1~2時間程度かけます。
例えば整理は「不要なモノを捨てること」と定義を教えますが、なぜ不要な
モノを捨てるのか、捨てると現場はどうなるか、Know Whyが大事です。
Know Whyとは・・・
・モノが多いと整頓、清掃が大変である。
・モノを捨てると、必要なモノが探しやすくなる。
・捨てる基準より過剰に在庫しているものがわかる。
・過剰在庫を抑えればコストは下がる。
・捨てれば不良品の混入が防止できる。等々
教えた知識だけでは身に付きませんので、実習させます。
私は実習が教育のポイントだと信じています。
ゴルフ雑誌を読むだけで上手になりますか?
良い演奏を聴いて、楽器が上手になりますか?
もちろん知識も大事ですが、練習・訓練が絶対に必要です。正しい訓練を
続けるためには、正しい知識を持った人が監督になって実習させるのです。
5Sの整理実習の場合は、自分の担当現場に行って、不要なモノをデジカメで
写真に撮ってくるように指示します。
撮って帰ってきたら、プロジェクターで映しだして発表してもらいます。
・なぜ不要なのか?
・どうしてあるのか?
・どうしたら不要物が減らせるか?
そんな議論が自然発生します。写真がないと、本当か?と疑われたり、
見ていない人が議論に参加できなかったり、共通認識が生まれません。
この写真を見て幹部は、自分の認識と現場の認識が違いに驚き、現場で
要らないと判断したムダなモノの多さに驚きます。
リアルな写真が証拠ですから反論しようがありません。できていると思っても、
実際できていないわけですから、幹部の意識も変わります。
このように座学で「Know Why」「あるべき姿」を教えたあと、実習で現場に
行かせて現実を確認させると、参加者があるべき姿と現実のギャップに気づき、
問題意識が生まれるのです。
やらなければならないという問題意識を持たせたら、しめたもので、
自ら考えて実行し改善が進むようになります。
座学→実習→宿題を正しいステップで繰り返すことで、
必然と工場の5Sレベルが向上していくわけです。
皆様の工場には5Sの教育プログラムはあるでしょうか?
実習を含めて教育内容は十分でしょうか??
5Sは工場の基本ですから、今一度確認して下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【お知らせ】5Sベーシックセミナー■締切 2/27!
───────────────────────────────────
工場の5Sは現場力強化の基本と言えますが、近年、5Sレベルが下がっている
工場が多くなっています。
5Sレベルが低い工場は、現場が5Sを理解していない、管理者の5Sチェック力が
低いといえます。5Sレベルを上げるには「教育」が最も大切です。
教えて、実践させて、チェックするサイクルを繰り返していく必要があります。
現場をどのように教育して、どうチェックするかをまず管理者が理解しないと
現場の5Sレベルはあがりません。
そこで、プロセス産業に適した5S活動の活性化と定着のための仕組みづくり、
現場力強化のポイントを解説します。
御社の5S教育プログラムの参考としてください。
【内容】
1.現場力強化は5Sが基本である
2.5Sのマネジメント
3.5S概論(教育内容)
4.5S定着の仕組みづくり
【日時】
2014年3月5日(水) 10:00~12:00/14:00~16:00
2014年3月6日(木) 10:00~12:00/14:00~16:00
*いずれの回も2時間、同じ内容のセミナーとなります。
担当講師:羽根田修
開催場所:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル(弊社オフィス)
案内図→ http://jbic.co.jp/wordpress518ja/about.html
費用:1名のご参加につき 5,000円 当日現地支払
お申込方法:セミナータイトルとご希望の日付・時刻をご連絡ください。
本メールへの返信、またはお電話で承ります。
03-3519-7337 毛利まで(不在時は高田までお願いします)。
申込期限:2月27日 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので、事前申込は必ずお願いします。
多くの方のご参加をお待ち申し上げております!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【広告】ものづくり革新ナビ2周年記念講演会/交流会のご案内
───────────────────────────────────
製造業の革新プロセス情報を提供するWebサイト「ものづくり革新ナビ」が
この3月で2周年になります。
そこで昨年度好評だった講演会・交流会を今年も開催します。
製造業の関係者が、横のネットワークを拡げて共存発展してゆく
ひとつの機会になることを目指します。
昨年との大きな違いは、交流会の中盤にプレゼンタイムを設定し、
参加者に対して1分間、自由に自己紹介、売り込みが可能です。
申込み先着順受付で20名、プレゼンしても会費は同じですので、
是非早めにお申込み下さい。
記
イベント名:ものづくり革新ナビ2周年記念講演会・交流会
主催:株式会社産業革新研究所
日時:4月18日(金)18時30分開会 21時30分閉会
場所:北とぴあ14階カナリアホール(JR/メトロ王子駅徒歩3分)
基調講演:山梨学院大学 東秀忠准教授
「農業を見ることで製造業の将来を考える(仮)」
講師プロフィール:
東京大学(経済学)時代は藤本隆宏教授に師事し、7年間行動を
共にして、主に自動車業界のものづくり経営研究に没頭。
4年前山梨学院大学に着任以来、農業の作業生産性など
独自の視点からものづくり経営論を展開しています。
交流会:講演終了後準備の後に2時間弱の立食形式
途中で1分間プレゼンコーナー×20人
会費:5000円(ものづくり革新ナビ非会員は6000円)
参加およびプレゼン希望者は、info@monodukuri.com 宛にメールで
ご連絡お願いします。
───────────────────────────────────
編集後記
───────────────────────────────────
羽根田:私の著書「金持ちになる人の財布、貧乏になる人の財布」の韓国翻訳
版が出版されました。「個人も5Sをすれば節約になる!」という私の
主張が韓国人にも伝われば嬉しいです。
毛利:連休を利用して「さっぽろ雪まつり」を見物してきました。大雪の影響
による予約便の欠航を見込んで、新潟まで新幹線、新潟空港から飛行機の
ルートに前日変更して、なんとかたどり着きました。
───────────────────────────────────
メルマガの感想・要望があればぜひ、こちらへお願いします!
E-MAIL:< tokyo@jbic.co.jp >
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
工場長・製造部長のコスト削減マネジメント
───────────────────────────────────
省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラム。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■発行人:日本ビジネス革新コンサルティング株式会社 羽根田修
公式サイト:< http://jbic.co.jp/wordpress518ja/ >
品質改善.com:< http://www.hinkai.com/ >
3s4s5s.com:< http://www.3s4s5s.com/ >
E-MAIL:< tokyo@jbic.co.jp >
※社内・取引先・ご友人などへの転送はご自由にどうぞ。
ただし、無断転載は厳禁です。出所を必ず明記してくださいね。
———————————————————————-
■広告や記事中でご紹介している商品・サービスに関してのトラブル等に
ついて当方では一切責任を負いかねます。ご自身の責任でご判断下さい。
■購読・解除は、ご自身でお願いいたします。こちらから出来ます。
独自配信 → https://i-magazine.jp/bm/p/f/tf.php?id=jbic
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━