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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.209 2021.2.24
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック) 3,943部
省エネ・品質改善・物流のコスト削減など、利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。
春~初夏の気温まで上昇する日が出て来ました。しかし冬の寒さに戻
る日もあります。体調管理のための服装選びに一工夫を!!
今号の目次↓
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【ごあいさつ】中間マネジメント層の人財育成
【メインコンテンツ】大規模定修を中心とした保全業務の働き方改革‐4
【お知らせ】SDM(Shut Down Maintenance)の働き方改革セミナー
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【ごあいさつ】中間マネジメント層の人財育成
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文/荒柴 宏充
最近工場幹部の方々から、中間マネジメント層の指導力低下を何とか
したい、というご相談が増えています。ご相談というより「嘆き」なの
かもしれません。
一例として、知識はあるがフィールド層を上手く巻込むことが出来ない、
そのために現場との一体感が希薄になり、生産性ばかりか安全にも影響
が出そうで不安。という様なケースです。
定形型の「答え」を出すことは上手いが、成功体験の積上げが少ないた
め自分で深く考えて「解」を導き出すことが苦手。そのため現場に対し
納得いく説明が出来ていないことが要因の一つと考えられます。
しかし指摘される対象層の方々も言いたい事はあるはずです。
自分達が入った時、言われた通りにすれば良い。という教えを受けて育
って来たのに今更そんなことを言われても、と。
今回のメインコンテンツの内容でも言及していますが、JBICのコンサ
ルティングは成果とともに、活動を通しての「教育」を重視しています。
コンサルティングは育成の場でもあるのです。
また実践コンサルティングを通して培ったノウハウから、その企業様の
実態にあわせた人財育成研修を実施しております。
人がいない時間が取れない、という場合はこちらもご検討ください。
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【メインコンテンツ】大規模定修を中心とした保全業務の働き方改革‐4
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文/城田 靖彦
今回で本テーマの最後の投稿となりますが、今回はこの取り組みによる
成果についてお話ししたいと思います。
これまで2018年より2022年までに大規模定修を計画している各地の石油
化学コンビナート内にある認定事業所に対して実施してまいりました。
活動の始めるに当たってまず改善目標、KPIといったものを設定してい
きますが、それらの例(数値は除く)を挙げてみますと、
1.工期は先回の大規模定修をベースに次回定修にて計画される増大し
た工事量、物量を加味しても1割増で押さえること。或いは同等と
すること
2.工期短縮又は維持を考慮した際に発生した残業時間(これまでに
プラスされた時間)を規定以内に収めること(80時間/月)
3.更に平準化の結果として平均残業時間も極力下げること
4.工場内或いは所内人員は現状維持で増員はしないこと
5.コストについては基本計画で算定した額を上回らないこと
等
※以上は実際には数値化されています。
主目標は残業時間の削減でしたが、総合的に評価していかなければ意味
がないのでこれらの前提ともいえる指標に沿って検討を進めてきました。
当然安全を担保しつつといったことは言うまでもありません。
さて、これらの前提に従って取り組んだことによって得られた成果はと
いうと、
1.基本計画で示された工期を守れる実行案が出来た
2.働き方改革法を順守できる実行案が出来た
3.工務部門の平均残業時間も下がる実行案が出来た
4.所内人員は現状維持で対応できるようにした
5.工期延長分の工事費等を含み億円単位の機会損失が防げる見込みが
立った
この他にも、
1.コンプライアンスはもとより工期延長による多くの損失や顧客への
営業約束を守ることが出来るという効果が得られるようになった。
2.更には、従来なかなか手が付けられなかった大規模定修の技術・技
能継承のしくみについても“教育システムの再構築”といった形で
従来のOJT指導要領を基に大規模定修の要素を盛り込んで整備し本番
前に育成を行うことが出来るようになった。
3.そして、大規模定修の改善を継続して取り組める環境(しくみや意識)
が整ってきた、安全や装置の取り扱い関する要求事項を再認識し担
当者が学ぶ機会が出来た。
4.これまで、実施できなかった対策の実行の可能性が見えてきた、部
門間のコミュニケーションや組織連携が良くなった。
といった評価を戴くことも出来ました。
なるほど、ベテランの人達の知恵と行動力をもってすれば成せることな
のだと実感した瞬間でした。
おわり
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【お知らせ】SDM(Shut Down Maintenance)の働き方改革セミナー
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2019年4月より働き方改革法案が施行され勤務管理規制が強化されま
した。2年若しくは4年に一度の(大型)定修時おいて、一部の作業員に
作業が集中し残業が法定残業時間80時間/月人を大幅に超えることも
あり、改善が余儀なくされている事例が見受けられます。
部門によっては残業時間を平均にしても下回らないこともあります。
工事量等が増加して、そのまま従来通りのやり方でSDM計画を履行した
としたら、人を増やすか工事期間を延ばすかしなければ対応はできません。
しかしながら、作業員の確保が難しい今日、操業度は出来るだけ落とさ
ずに法定時間を守り安全に工事を完了させるには今までの延長線上での
改善では十分な対応はできません。
このようなことから、これからのSDMの業務の改革を行っていく上での
ヒントとなるセミナーを開催いたします。
【主な内容】
1.SDMにおける問題点
2.改善の狙い
3.目標設定とアウトプット
4.アプローチの仕方
5.改善の視点(ヒント)
6.活動の展開、運営方法
これから進められるSDM業務改革のヒントにしてみて下さい。
【日時】
2021/3/5(金) 午前の部 10:00~12:00 Zoomによるオンライン開催
午後の部 14:00~16:00 Zoomによるオンライン開催
*午前も午後も同じ内容です。
担当講師:城田 靖彦
開催場所:オンラインにて
費用:1名のご参加につき 10,000円(消費税等込み)
支払い方法:*開催日3日前までに弊社指定銀行口座に振込
ご入金確認次第、招待URL等を送付します。
なお振込手数料は貴社ご負担ください。
お申込方法:本メールへの返信、またはお電話で承ります。
午前か午後かを明記ください。
03-3519-7337 荒柴まで(不在時は鶴田までお願いします)。
申込期限:2021月2月26日(金) 24時まで。
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編集後記
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荒柴:今年もやって来ました花粉症!!ただコロナ禍でどんな場所でも
マスク着用ですので違和感を感じないところが大きな違いです。
城田:東京オリンピック。否定的な意見もあるが、こんな状況だからこ
そ希望はつなげられたら、とも思う。ミラクルは起きるのか。
暗黒の世界が続くのか。
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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント
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