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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.146 2018.7.18
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック)
省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。
まだ7月中旬にしてこの暑さは異常ですね。上手に休憩と水分・塩分
を摂取して体調を維持して行きましょう!
今号の目次↓
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【ごあいさつ】働き方改革に向けた「設備保全業務の見える化」
「定修保全業務改革」のすすめ
【メインコンテンツ】組織的業務プロセス改革の進め方 4
【お知らせ】働き方改革に向けた業務プロセス改革セミナー
~組織的業務プロセス改革の進め方~
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【ごあいさつ】働き方改革に向けた「設備保全業務の見える化」
「定修保全業務改革」のすすめ
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文/青木 俊造
JBICは製造業に特化した、課題解消型のコンサルティング会社ですが、
得意とする課題・テーマの中に、「管理スタッフの業務改善」という
プログラムがあります。
実は、今、製造業、とりわけ装置産業の皆様に最も多くの関心を頂いて
いるテーマの一つが、管理スタッフの中でも、設備保全の管理監督業務
を行うスタッフの業務改善ではないでしょうか。
先般の働き方改革関連法案の成立で、装置産業の中でも、石油化学メー
カーや石油精製メーカーにおいては、日常の設備保全業務(設備管理・
工務部門)で長時間残業が常態化していたり、2年~4年に一度行われる
定修(SDM;シャットダウンメンテナンス)保全業務でも、長時間残業
を前提にした工程が組み込まれている場合が多いこともあり、保全部門
での長時間残業の削減に向けた取り組みが、喫緊の課題となっているよ
うです。
来年4月から大企業で施行される働き方改革関連法案では、「年間では
720時間」「単月100時間未満」「2~6ケ月平均では80時間」「月45時間
以上は年6回以内」という残業時間の上限が設定され、これに違反すれば、
企業側に懲役や罰金が科せられます。
設備管理・工務部門が、日常の設備点検作業の管理監督業務だけでなく、
設備投資案件の予算化に向けた設計や設備立ち上げ対応に加え、足元の
設備トラブル対応で忙殺されており、慢性的な長時間残業の職場になっ
ているのも、限られた要員であっても、自分達が装置産業を支えている
という強い自負心と、これまでの仕事の仕方へのこだわりがあるからか
もしれません。
JBICでは、先ず、日常の「設備保全業務内容の見える化」を通じて、
個々の業務に価値があるかどうかの機能分析を行います。
次に機能設計によるあるべき業務を構築することで、現状業務とのギャ
ップを明確化しながら、付加価値の低い業務を削減し、本来必要な業務
や高付加価値業務を拡大していきます。
最後に組織力で仕事ができるように、業務の標準化も行いながらこの3つ
の対策の結果として、残業時間を削減します。
また、プラントの定期的な設備補修・更新工事(定修;SDM)業務は、
定修期間を延長すれば国際競争力が削がれることになるため、人手不足
が深刻な工事業者の要員や重機を確保する必要もあり、残業・土日出勤
前提で工期を設定することが多く、定修の2~3ケ月間は、残業時間が月
80時間を超える場合が多いと言われています。
これに対し、JBICでは、単に定修(SDM)時の残業時間の削減だけを
目指すのではなく、SDMの計画業務・工程決定プロセスの簡素化、
運転部門のシャットダウン・スタートアップ操作の効率化、業務の標準化
などを図り、安全の担保と技能・技術の継承も踏まえつつ、工事期間を
延長することなく、残業時間の削減が図れるような、定修保全業務の仕
組みを抜本的に改革する「定修保全業務改革」を提案しています。
設備保全・工務部門での残業時間削減に向けた取り組みで、是非とも
JBICをご活用頂ければと思います。
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【メインコンテンツ】組織的業務プロセス改革の進め方 4
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文/城田 靖彦
業務プロセス改革……この言葉だけを聞くと従来の組織や仕事の仕方
を今の時代に即した形に変えて(変革)そこに人が就いて、あたかも人
が新しい業務システムに乗っかっていくような、スマートに仕事を進め
ていく感じに聞こえたりもします。形だけが変わっていくようなイメージ。
私たちが考えている取り組みのイメージはちょっと違います。
本質は“しくみ”を変えることで、それは人を中心とした組織形態の中
で充実した仕事として成り立たせていこうとするものです。
別の言い方をすると、そこで従事する人(管理監督者、一般社員などす
べての人)が自分の仕事について、その企業、事業での位置づけを理解
し、与えられたミッションは何かを考え、その上で業務の目的をしっかり
考えて自分の仕事をこなしていくことで、組織的に機能していくことを
狙った取り組み、そんなイメージです。
その為に、JBICの業務プロセス改革では以下のようなことを念頭に置
いて改革に取り組んでいます。
・自分がすべき仕事を理解する⇒脱惰性的な対応
・保身のために自分にも、他の人にも意味のない仕事を作らない
⇒ 脱無駄の創出
・仮に6割が指示事項であっても、残り4割は自分の意思で仕事を進
められるようにする⇒ 脱受動的な行動
・その仕事がどう役立っているのか、価値・意義を見出す
⇒脱価値意識の欠落
・不要な仕事はノーと言える、権限の行使を恐れない
⇒脱事なかれ主義
・目的意識を持って行動(仕事)する⇒脱非機能的
・気配りを持って仕事をする⇒脱面倒くさがり
・差し障りなく言われたことだけをやるのではなく、良いことはどん
どん進んで行う⇒脱言ったもん負け意識
・仕事のやり方を研究する⇒脱非効率的、脱非能率的
など。
8割はいい仕事をしているのに、残りの2割の仕事が非能率的であった
り非効率的であったりすると、会社にとってもその人にとっても何か残
念な気がしますね。
この2割の問題は仕事に対するちょっとした考えや意識、それに伴うち
ょっとした行動力で解決してしまいます。
モチベーションの高さで業務効率がグッと上がることも管理監督職の方
であれば経験でお分かりいただけると思います。
業務プロセス改革の重みづけとしては第一に働く人の意識と行動力を向
上させ、次に価値のあるそして遣り甲斐のある仕事(業務)を創造して
いき、最後に組織的に運営できるように変革していくこと、となります。
松下幸之助さんの有名な言葉に「企業は人なり」というのがあります。
企業は人によって成長する、業務プロセス改革の思想に合っているよう
に思います。
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【お知らせ】働き方改革に向けた業務プロセス改革セミナー
~組織的業務プロセス改革の進め方~
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経営目標達成に向けて推進すべき経営課題、例えばマーケティング力
強化、商品開発力・コスト開発強化、リードタイムの短縮、各種管理業務
の効率化、内部統制の遵守など、部門横断的に検討すべき課題を生産
(受注~出荷)プロセスに沿った直接部門業務並びに間接業務を対象に
改革推進していく方法について、そのポイントを紹介いたします。
【内容】
1.活動発足の背景:導入の理由、目的、考え方など
2.業務プロセス改革の基本的考え方:業務の捉え方、業務機能の捉え方など
3.業務プロセス改革の運営要領:推進体制、運営方法、進め方など
4.業務プロセス改革課題の視点:取り組み課題の捉え方など
5.導入事例紹介:取り組みテーマと運営方法の違いなど
6.活動推進上の留意点:各担当管理職・部門・事務局の在り方など
【日時】
2018/ 7/24(火) 10:00~12:00/14:00~16:00
担当講師:城田 靖彦
開催場所:東京・赤坂見附。詳細は別途ご連絡いたします。
費用:1名のご参加につき 10,000円 当日現地支払
お申込方法:セミナータイトルとご希望の時刻をご連絡ください。
本メールへの返信、またはお電話で承ります。
03-3519-7337 田中冠(はじめ)・荒柴まで(不在時は鶴田までお願いし
ます)。
申込期限:2018月 7月20日(金) 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので事前申込は必ずお願いします。
※午前・午後ともに最少催行人数は3名様です。満たない場合には
開催を取りやめる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
多くの方のご参加をお待ち申し上げております!
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編集後記
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青木:サッカーは息子がJリーグ発足時に幼稚園から始めたこともあり、
毎回、ワールドカップ観戦を楽しみにしています。
今年は日本代表のベスト16入りで元気をもらいました。
城田:最近、宇宙論について興味が湧いてその関係で相対性理論や量子
力学などまで本を読んでいます。ただ残念なのは難しいのは分か
らないので「サルにもわかる…」ってなやつですが、それでもよ
くわかりません。
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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント
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工場のコスト削減コンサルティングファームのコラム。
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■発行人:日本ビジネス革新コンサルティング株式会社 荒柴宏充
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