ジェイビックは、製造業の利益創出を力強く支援します

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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.128 2017.10.25
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック)

省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。

 この10月は79年ぶりの低温に加え、20年ぶりの超大型台風到来
と大変な秋のスタートになりましたね。

 さて弊社では現在コンサルタントを募集しております。
随時説明会を開催しております。応募の有無にかかわらず、弊社の説明
を聞きたい、知りたい、という方、是非お問合わせください。

今号の目次↓
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【ごあいさつ】省エネのすすめ
【メインコンテンツ】プロセスの機能達成度を評価して省エネテーマを
発掘する
【お知らせ】皆で進める省エネルギーセミナー
【コンサルタント募集のお知らせ】
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【ごあいさつ】省エネのすすめ
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文/青木 俊造

 日本のGDPあたりのCO2排出量は、OECD加盟国の中で199
5年には2位だったが、20年後の2014年には18位に大きく順位
を下げているという。欧米は脱化石燃料と省エネ対策を推進し、その絶
対値を下げたが、日本は円高で資源価格の安定化と海外移転もあり、国
内では省エネ意欲が低下し、省エネ投資も後回しになった結果、絶対値
が横這ったからだと言われている。

 ところが一昨年末、COP21のパリ協定が採択され、日本は203
0年度には温室効果ガスの削減目標を、2013年度比▲26%とする
ことが国際公約となった。これを受け、電源構成もあるが、事業者には
経済産業省が昨年度から省エネ法に基き、省エネの取組状況に応じて、
クラス分け評価して公表する制度を導入するなど、製造業者の省エネを
改めて促進している。

 翻って、とある装置産業の製造拠点でもかつては社内で省エネの象徴
的製造所と見做されていたが、いつのまにか省エネ設備機器導入が中心
であった活動は、やり尽し感からマンネリ化し、停滞してきたという。

そのような中で、該製造所もCO2削減の法令順守やエネルギーコスト
削減のためにも、更なる省エネに向けた取り組みの仕方を模索していた
時に、JBICの省エネコンサルティングに出会い、省エネ設備機器の
導入以外にまだできる領域があることがわかったとのこと。

その最終報告会では、目標の▲10%のエネルギー金額の削減達成だけ
でなく、もう一つの目的であった現場力の向上のための人財育成面でも、
大きな成果が出たことが報告された。

若手技術者からは、「設備の図面や現場の設備をよく見る大切さを学ん
だ」、「新たな考え方や取組の仕方を学び、現場の全員に周知できた」
「プロジェクトチームの中で、他の部署を巻き込んで推進する大変さを
学んだ」などの感想が出たのは、その一端を表わしている。

 JBICは、現場の皆様の固有技術にこれまで気付かなかった省エネ
のアイデアや気付きを喚起する管理技術のノウハウや、プロジェクトチ
ームを牽引するマネージメント力を提供しながら、現場を巻き込んだワ
イガヤ議論を通じて、多くの改善案件を発掘し、絞り込んだ案件を実行
案化していきます。

是非とも、一緒に更なる省エネに取り組みましょう。

 

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【メインコンテンツ】プロセスの機能達成度を評価して省エネテーマを
発掘する
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文/石塚 健志 

 現状実態分析の最初は、初めから省エネ手段に入らずにプロセス分析
から入ることをお勧めしています。

 省エネ手段から入るやり方とは、例えば「回転機器にインバーターを
入れたら省エネになるか」という手段をリストアップして対象工程に当
てはまる機器を探して行き、効果を予想してメーカーに見積もりを依頼
するといったやり方をいいます。

これは典型的な「専門家だけで取り組む省エネ」であり、新たな手段が
見つからなければすぐに行き詰まります。それだけでなく、「うちでは
すべて調べたのでやり尽くした、もうネタは無い」といった間違った先
入観を植え付ける遠因ともなりかねません。

 むしろ“省エネのネタはプロセスにある“といった気持ちで取り組む
必要性を強く感じます。
現状のプロセスをよく理解することが大事ですが、同時に現状に疑問を
持つことがもっと大切であり、コンサルテイングで提供する手法・技法
の中でも一番重視しているところです。
特に若手の技術者や他部署から参画して取り組む方々にとっては有力な
ツールとなることが経験的にわかっています。

例えばある装置で、不要成分を除去しているとします。すると「本当に
不要なのか」「不要とすればその限度はどこまでか」といった顧客要求
事項に関するものから、「この装置ではその成分をどこまで除去できる
のか」という機能の達成度に関するものまで疑問の種は尽きません。

しかしこの装置や工程に永く携ってきた技術者にとっては当たり前すぎ
てそんな疑問を感じ無いかもしれません。或いは自分なりにその疑問点
は調べ尽くしてあるのかもしれません(そんなことは稀にしか無いと思
いますが)。
その結果、根拠がハッキリしないまま(或いはうやむやのまま)あたか
も事実のように語り継がれていることがあるかもしれません。

特に、機能の達成度については、納入据付時に行った試験成績書を紐解
いて、その時と現在で達成度が落ちていないかどうか当たってみること
で必ず得られるものがあるに違いありません。
カタログ品のような装置では取扱説明書に同様な資料が添付されている
ことが多いようです。逆に応用開発した設備では使用マニュアルとなる
でしょうか。

あまりにも時間が経ってしまい、そのような資料が散逸している場合や
購入時に機能の達成度に関する試験成績を求めることをしなかった場合
は、先輩からの伝承はあっても、その根拠はハッキリせず、今の世代で
再度試験をするために多くの時間と労力が必要となることは仕方があり
ません。

 効率的な実験計画を研究し、プロセスの原理や装置の原理から、機能
の達成度評価までを自らの手で行うことが、プロセス改革への近道では
ないでしょうか。

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【お知らせ】皆で進める省エネルギーセミナー
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 省エネルギーを一部の専門家だけの活動にしてしまうとすぐに行き詰
まります。多く見られるのは設備部門や工務部門に任せっきりにしてし
まっている活動です。

このような場合、設備部門からは「計画的にインバーターを導入してい
るのに、運転モードに対応して回転数を変える使い方をしてくれない」
などという声にあらわれてきます。

この例ではインバーターとしましたが、すべての省エネ機器に入れ替え
ていただいても通じます。

一方、製造部門からは「設備部門ではLED化を進めているが、更衣室
だとか倉庫だとか点灯必要時間の短いところばかりを優先的に入れてい
るのはおかしいのではないか」と他人事のような意見にあらわれてきま
す。

活動を全員参加で進めたいがうまく計画できないでいる方々を対象に、
以下の内容を解説していきます。
セミナーを企画しましたのでご参加を検討してください。

【内容】
1.対象設備のリストを作る
2.設備の仕様と、運転管理の実態を知る
3.熱収支と電力使用のデータを集める
4.テーマの素材を登録する
5.テーマを具現化する
6.組織的に適合性を検討する
7.実行計画を立て、実施・フォローアップする
8.ステップに対応した各部門の役割設計例

【日時】
2017/ 11/ 10(金) 10:00~12:00/14:00~16:00

担当講師:石塚 健志

開催場所:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル(弊社)
     案内図→ https://jbic.co.jp/company/

費用:1名のご参加につき 10,000円 当日現地支払

お申込方法:セミナータイトルとご希望の時刻をご連絡ください。
 本メールへの返信、またはお電話で承ります。
 03-3519-7337 荒柴まで(不在時は鶴田までお願いします)。

申込期限:2017月11月2日(木) 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので事前申込は必ずお願いします。
※午前・午後ともに最少催行人数は3名様です。満たない場合には
 開催を取りやめる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

多くの方のご参加をお待ち申し上げております!

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【コンサルタント募集のお知らせ】
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 現在我々と一緒に働くコンサルタントを募集しております。
ご興味・ご関心ある方は弊社ホームページをご覧ください。

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編集後記
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青木:寒暖の差が激しい日々が続いていており、風邪をひかないように
したい。子供の頃、風邪をひくと、母がリンゴを卸したものを良
くたべさせてくれた。信州のシナノスィート、秋映(あきばえ)
のりんご狩りに行ってきました。

石塚:久しぶりの大型台風の襲来で懐中電灯を探しています。

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 E-MAIL:< tokyo@jbic.co.jp >

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 工場長・製造部長のコスト削減マネジメント
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工場のコスト削減コンサルティングファームのコラム。
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■発行人:日本ビジネス革新コンサルティング株式会社 荒柴宏充
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