ジェイビックは、製造業の利益創出を力強く支援します

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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント  vol.126 2017.9.27
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック)

省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。

 早いもので来週から多くの日本企業では下期がスタートしますね。
気分も新たに頑張って行きましょう!!

今号の目次↓
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【ごあいさつ】「技術の本質から入る工程改善セミナー」のお礼
【メインコンテンツ】省エネ活動も最初が肝心
【お知らせ】皆で進める省エネルギーセミナー
【コンサルタント募集のお知らせ】
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【ごあいさつ】「技術の本質から入る工程改善セミナー」のお礼
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文/鈴木 滋美

9月15日に、技術の本質から入る工程改善セミナーを開催しました。
遠く足をお運びいただいた方も少なくありません。
ご多忙の中ご出席いただいたことに心から感謝申し上げます。

ご出席いただいた方々と意見を交換する機会も得ることができました。
短時間でしたが、皆さんが現在進めておられる重要な取り組みの内容、
その取り組みにおいて思いの外ご苦労しておられる課題など、リアルに
大事なことをお聞きすることもできました。

更に、製品や工程の改善活動にしても、人材育成の組織的プログラムに
しても、それを本当に意味のある取り組みにしていくためには、やはり
技術の本質的なところにしっかり踏み込まないといけないという認識。
これを皆さんとかなり共有できたように思います。本当に心強い思いを
させていただきました。

これからも技術を取り巻く課題をテーマに話題を提供して参る所存です。
皆さんが取り組んでおられる計画の成功、皆さんのご活躍を祈っており
ます。

 

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【メインコンテンツ】省エネ活動も最初が肝心
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文/石塚 健志 

 省エネルギーは中核となるプロジェクトチームを作って取り組むこと
を提案しています。
活動企画が出来上がり、活動の主体がプロジェクトチームに移って最初
に行うことは、チーム作りと対象の全体観をつかむことです。

 チーム作りは活動の人間的側面が何よりも重視されなければなりませ
んので軽んじてはならないところです。
活動の正式名称は推進委員長が命名しますが、チーム愛称はチームリー
ダーが(またはメンバー観の合意で)命名します。この名前の元に一致
団結するという重要なものです。
時代を反映してTNP(低燃費)とかシャーロット(省エネではありません
でしたが)などの愛称はプロジェクトメンバーだけでなくおそらく長き
にわたって関係者の記憶に残るでしょう。

ミーティングを欠席するメンバーが増えてくると活動に支障をきたします。
次月の活動を各人のスケジュール上で押さえておく、例えば月168時間
の1/3の56時間を省エネに充てると決めておき、予約するとか、調整
が難しい時はダブルキャストで臨むという体制ができると理想です。

このルールを破っていいのは個人の権利行使(年休、検診など)と会社
の危機(保安・安全活動、顧客クレーム、法令遵守など)対応だけの筈
ですが、必ずしもそうではない実情もまた現実です。
省エネに限っては一刻を争う活動でもないため、メンバー選定での配慮
がもとめられます。

お互いをよく知る(わかりやすく言えばもっと仲良くなる)機会を(こ
の際ですから)増やすというのはどうでしょうか。
懇親会を最初に行う、定期的に同じテーブルで昼食をとるなど簡単にで
きそうです。ちょっと気恥ずかしいですが、最初の顔合わせでは自己紹
介をミーティングの都度2分間スピーチを順番にすることにするなど、
日常業務とちょっと違う仕事の仕方を導入する良い機会です。

検討過程をホワイトボード(電子黒板など)に書きながらミーティング
したり、議事録を作成したリと手間もかかるのでついつい簡略化しがち
ですが、付箋や小紙、ポストイットを活用して清書の手間を省く。
役職の上位者や声の大きい人以外の人の意見も集めることができますの
でかえって満足度が上がるようです。

定期的に顔を合わせやすくするためにプロジェクトルームを設置できる
と良いですし、そうすればコアタイム方式(例えば毎日14時から16時
の2時間はプロジェクトルームに参集する)も実施しやすくなります。

対象の全体観をつかむためには、最初から盛りだくさんにしないで、
エネルギーを使っている設備・機器のリストを作ることから始めます。
機器リストが整備されているところではこれを入手するところから始め
ます(もし無ければこれすら大仕事になります)。
リストを作ることが目的であればここで終了となりますが、チームメン
バー全員で確認し合うためにはちょっとした工夫が必要です。

皆で現場に行き、一つずつ見て(撮影もして、できれば静止画でなく動
画で)確認するようにしたり、銘板をきれいに拭いてメーカー名、型式、
日付、仕様が相違ないかをチェックするだけでなく、設置状況やプーリー
などの伝達機構が痛んでいないかなどの気付きをメモしておく。
そのほか5Sの観点からの発見も多くあることでしょう。
もし、製造・修繕・設計・電気などの担当者が集まって確認できれば、機器
の使い方で困っていること、修繕頻度の高いものや逆に設置以来長期間
更新されていない、遊休品を活用したため、過大な仕様となっているなど
の一般情報も同時に収集できます。

 続いて日常で使用しているエネルギーの投入量を測定している実態を
知るようにします。
燃料は使用箇所ごとのメーターが必要です(が元メーターしかないことが
多い)し、人が毎日読み取るのではなく自動記録が可能かどうかも調べます。
蒸気は蒸気供給系統の全体が測定されていれば投入箇所ごとに測定され
ていなくともなんとかなりそうです。

電気が一番面倒になりますが、主な使用箇所には電力モニターを取り付
けることを検討してみてください。電気メーカー各社で使いやすいユニ
ットが用意されているようです。インバーターの設置もチェックしてお
いてください。
測定のための測定器や計器を購入・取り付けしたり、リースやレンタル
の手続きを進めてください。これらの費用は(常識的な範囲であれば)
たいがい元は取れるものです。

次に原価計算で集計されているエネルギー費用の内訳(使用量と単価)
とこのリストに基づいて集計された部門ごとの実際費用が概ね合うかど
うかチェックします。
電気は過去の少ないデータからの案分に注意してください。
活動中に改善に関係する部分は一度は実測しなければなりません。
関連情報として、生産量、操業度、負荷率、稼働時間、歩留りのデータ
を入手してください。

 これでリストが完成しますので、取り組み優先順位を付けます。半年
の活動であれば1番と2番、年間活動であれば3番まで、エネルギー使
用金額の大きい順に取り組みます。
直近で見直したばかりとか、逆に近々リニューアル計画が進行している
などの対象は順位を下げておきます。
取りまとめる大きさはチームメンバーの実務経験年数で決めますが、主
要設備とその前後工程をひとくくりとします。若手中心であればできる
だけ狭い範囲にしておきます。

この段階ではいたずらに詳しい調査をするのではなく、実態調査の計画
を立てる姿勢で取り組むことが活動を円滑にスタートさせるポイントと
なります。

 次のステップは前提条件を整理して確認し、本題となる現状実態調査
と分析に進みます。

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【お知らせ】皆で進める省エネルギーセミナー
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 省エネルギーを一部の専門家だけの活動にしてしまうとすぐに行き詰
まります。多く見られるのは設備部門や工務部門に任せっきりにしてし
まっている活動です。

このような場合、設備部門からは「計画的にインバーターを導入してい
るのに、運転モードに対応して回転数を変える使い方をしてくれない」
などという声にあらわれてきます。

この例ではインバーターとしましたが、すべての省エネ機器に入れ替え
ていただいても通じます。

一方、製造部門からは「設備部門ではLED化を進めているが、更衣室
だとか倉庫だとか点灯必要時間の短いところばかりを優先的に入れてい
るのはおかしいのではないか」と他人事のような意見にあらわれてきま
す。

活動を全員参加で進めたいがうまく計画できないでいる方々を対象に、
以下の内容を解説していきます。
セミナーを企画しましたのでご参加を検討してください。

【内容】
1.対象設備のリストを作る
2.設備の仕様と、運転管理の実態を知る
3.熱収支と電力使用のデータを集める
4.テーマの素材を登録する
5.テーマを具現化する
6.組織的に適合性を検討する
7.実行計画を立て、実施・フォローアップする
8.ステップに対応した各部門の役割設計例

【日時】
2017/ 11/ 10(金) 10:00~12:00/14:00~16:00

担当講師:石塚 健志

開催場所:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル(弊社)
     案内図→ https://jbic.co.jp/company/

費用:1名のご参加につき 10,000円 当日現地支払

お申込方法:セミナータイトルとご希望の時刻をご連絡ください。
 本メールへの返信、またはお電話で承ります。
 03-3519-7337 荒柴まで(不在時は鶴田までお願いします)。

申込期限:2017月11月2日(木) 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので事前申込は必ずお願いします。
※午前・午後ともに最少催行人数は3名様です。満たない場合には
 開催を取りやめる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

多くの方のご参加をお待ち申し上げております!

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【コンサルタント募集のお知らせ】
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 現在我々と一緒に働くコンサルタントを募集しております。
ご興味・ご関心ある方は弊社ホームページをご覧ください。

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編集後記
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鈴木:実家のリフォームに来ている棟梁が、「昔建てた家が丈夫で壊す
   のが大変。自慢と後悔が一緒で困るね」と。こういう職人が顕在
   な日本を誇りに思います。

石塚:2日間で東北・北海道との温度差13℃を体感し、喉をやられま
   した。
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 E-MAIL:< tokyo@jbic.co.jp >

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■発行人:日本ビジネス革新コンサルティング株式会社 荒柴宏充
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