ジェイビックは、製造業の利益創出を力強く支援します

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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.122 2017.8.2
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック)

 省エネ・品質改善・物流のコスト削減など、利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。

 この時期は全国で毎日のように花火大会が開催されています。夏の風
物詩として、このときばかりは暑いのもいいものですね。

今号の目次↓
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【ごあいさつ】請負作業の見える化セミナーのお礼
【メインコンテンツ】技術の本質から入る工程改善2
【お知らせ】技術の本質から入る工程改善セミナー
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【ごあいさつ】請負作業の見える化セミナーのお礼
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文/久保田 誠

 7月14日に請負作業の見える化セミナーを開催いたしました。ご参
加いただきました皆様、ありがとうございました。

このテーマは、現在大変多くのご相談を受けております。

いまや請負作業は製造現場で欠かせないものとなっていますが、請負作
業管理における法的な懸念や発生費用の削減など、多くの工場、事業所
で悩まれている方が多いようです。

 セミナーにご参加された方も同様のお悩みでしたが、請負作業管理の
基本は、月並みですが、やはり作業の実態を正確に把握することです。

実態をつかめれば、どこに問題があり、何を改善していけばいいのか、
その優先順位も含めて、多くのものが見えてきます。

セミナーでは、実態のつかみ方の手法や考え方を一部ご紹介しました。

当然、手法は同じであっても、問題点を見つけていく視点は、それぞれ
の現場において様々です。

 請負費用を削減したい、請負費用の根拠をはっきりさせたい、といっ
たお悩みをお持ちの方は、多くの請負管理改善活動を実施してきました
弊社に、ぜひご相談いただければと思います。

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【メインコンテンツ】技術の本質から入る工程改善2
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文/鈴木 滋美(しげよし)

 現在、「技術の本質から入る工程改善」というテーマをお伝えしてい
ますが、前回のメインコンテンツではビデオテープの改善事例を紹介し
ました。

フィルムの塗膜中に気泡が存在すると、乾燥工程で膨張・破裂し剥離を
生み、工程が不安定になって歩留と生産性を低下させるという問題です。

 今回は、その「技術の本質から入る工程改善」を成功させる《秘訣》
を公開します。

《1.現象を自然科学で描く》

 製造工程で起きている現象は、全て、物理や化学で説明可能です。

ビデオテープの事例でいえば、塗布工程をじっくり眺め、詳しく見たい
ところをマイクロスコープで覗けば、「ノズルから飛び出したペースト
がフィルムに衝突してポッテリと貼り付き、そのポッテリがフィルムの
速度に引っ張られ、だんだん薄く引き伸ばされてミクロン厚の塗膜にな
っていく」様子を観察することができます。

これを、「圧力、質量と速度のエネルギーによって引き起こされる、粘
弾性体の変形過程」と見立てれば、「立派に自然科学で描けた!」と言
えます。

《2.自然科学のメカニズム単位に組立てる》

 前述の粘弾性体の変形過程では、ノズルから出たペーストは圧力が下
がり、ヘンリーの法則で溶解度低下を生み、溶けていた空気が気泡にな
る可能性有りです。

これは粘弾性体変形過程と同時進行ですが、自然科学のメカニズムが違
うので、別の単位として組み立てます。

 気泡発生といえば、ペーストを構成する溶媒が熱で気化し気泡になる
可能性も有りです。これも自然科学のメカニズムが違うので、別に扱い
ましょう。

《3.現場の宝を組み込む》

 また、現場の体験には宝物が少なくありません。例えば、品質問題と
いっても、材料の欠陥が製造工程を経て品質不良として顕在化しただけ
…というような、馬鹿な話しがよくあります。

この種の体験も、皆さんの宝物です。

ビデオテープでいえば「はじめからペーストの中に気泡が存在していた」
可能性有りです。

 こんな次第で、ビデオテープの全体像は4項目構成になりました。は
じめに全体像を描く理由も理解していただけたと思います。

《4.核心を見極めるキーワード》

 最後の難関は、「この4つのうちのどれが核心か」です。この見極め
のキーワードは「変化」です。

ビデオテープ塗布工程では、「工程が不安定」「激しい品質変動」とあ
りました。

工程管理や品質のデーターを読み込み、現場の音と空気を吸いながら現
場の声を聞いて、この「変化を生むのは、4項目のうちの粘弾性体の変
形過程以外にない」との結論になりました。

「これが核心」と見極めて、磁力線に焦点が絞られ解決に至ったという
次第です。

 ここまでお読みいただいて、「技術の本質とか言っても、簡単じゃな
いか」と思っていただけた方は、今抱えておられる問題に適用してみて
ください。

 前回と今回、ビデオテープを事例に、加工工程について紹介しました。
次回は、組立工程を対象とした「技術の本質から入る工程改善」をご紹
介します。

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【お知らせ】技術の本質から入る工程改善セミナー
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 品質、収率、生産性など、製造工程改善の課題は多様ですが、極め付
きの難題や、とてつもなく高いハードルを相手に悪戦苦闘している技術
者は少なくないようです。

もう少し技術の本質に踏み込むことができれば、その難題や高いハード
ルの正体を見抜いて、目を見張るような結果を出すことも夢ではありま
せん。

技術の本質に踏み込むとはどういうことか?どんなことができるように
なるのか?それは自分たちが担当する製造工程にも適用できるものなの
か?

このセミナーでは、製造の安定化や品質改善に日々取り組んでいる技術
者を対象に、このような疑問に答えながら、様々な業界、製造工程にお
ける改善事例を紹介して技術の本質に踏み込む考え方、アプローチ方法
を具体的に解説していきます。

【内容】
1.技術の本質に踏み込む
2.技術の本質と製造工程の全体像を把握する
3.技術の本質を成果に結びつける
4.技術の体系化と共有
5.工程改善と製品設計

【日時】
2017/ 9/ 15(金) 10:00~12:00/14:00~16:00

担当講師:鈴木 滋美(しげよし)

開催場所:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル(弊社)
     案内図→ https://jbic.co.jp/company/

費用:1名のご参加につき 10,000円 当日現地支払

お申込方法:セミナータイトルとご希望の時刻をご連絡ください。
 本メールへの返信、またはお電話で承ります。
 03-3519-7337 荒柴まで(不在時は村松までお願いします)。

申込期限:2017月9月8日(金) 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので事前申込は必ずお願いします。
※午前・午後ともに最少催行人数は3名様です。満たない場合には
 開催を取りやめる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

多くの方のご参加をお待ち申し上げております!

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編集後記

久保田:先日10年以上使用している自宅のエアコンのクリーニングを
    業者に依頼しました。エアコンに洗浄液を高圧スプレーで吹き
    かけると、中から真っ黒の水が流れてきました。衝撃でした…

鈴木:妻と下町の洋食屋に足を伸ばしました。コロッケとメンチカツ、
   ナポリタンとハイボール。朝ドラのモデルみたいな粋な厨房の洋
   食屋で、思い切り昭和のおばさんとおじさんをやりました。
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