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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.118 2017.6.7
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック

省エネ・品質改善・物流のコスト削減など、利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。

暑い日が続いていましたが、今週辺りに梅雨入りの予想も出ています。
季節の変わり目で体調を壊しやすいですが、今週も元気にいきましょう!

今号の目次↓
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【ごあいさつ】TRMセミナーが終わって
【メインコンテンツ】請負作業の実態把握2
【お知らせ】請負作業の見える化セミナー
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【ごあいさつ】TRMセミナーが終わって
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文/城田 靖彦

 5月19日にTRMセミナーを開催いたしました。ご参加いただいた
皆様、ありがとうございました。

 セミナーでは、これまで保有技術の棚卸をしてきているが、自社技術
を顕在化する時点でなかなか自社技術を特定できないで困っているとい
ったお話しを伺いました。

特に製造における要素技術の顕在化と特定は、技能レベルであったり、
根拠が不十分であったりで、捉えるのが難しく堂々巡りに陥ることがあ
ります。

プロセスを分析していく中で何が技術なのかをその技術の生まれた背景
にまで迫り、機能的な観点で考察と追求を行い、論理的(原理原則)な
裏付けを以ってお互いの理解の下で見出していくことこそが重要なポイ
ントと考えています。

このように知見者を集めて一点一点を解きほぐして顕在化していく姿勢
(地味な取り組み)こそが改善活動にとって大切なことなのではないか
と思っています。

 改善を試みたとき、狙いの事象或いは知りたい事象が顕在化されてい
ることは少なく、それらを顕在化させるのに多くの時間と労力を要しま
す。

しかし、ここをしっかり行っておかないと改善の方向性が得られません。

 改善の活動テーマは省エネや請負改善などいろいろありますが、アプ
ローチ方法は変われど取り組みにおける考え方は共通していると思って
います。

特効薬を求められることがありますが、まずはじっくりと問題視される
点、知りたいことを分かりやすい形で顕在化させていくことが大事なの
ではないかと思います。

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【メインコンテンツ】請負作業の実態把握2
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文/久保田 誠

 前回のメインコンテンツの続きで、請負作業の実態把握の中で今回は
作業内容そのものの把握について考えていきます。

 請負作業においては、発注者と請負会社が雇用する労働者との間に直
接指揮命令関係がありません。

直接業務指示をしてしまうと「偽装請負」となって、職業安定法違反や
労働者派遣法違反に問われてしまいます。

そのような状況もあって、請負作業というのは請負会社任せとなってし
まい、現状の作業手順を把握できなくなっている例が多くあります。

作業手順を把握できないと、以下のような問題が生じます。

1.標準作業時間が不明で実績データがあっても何が問題かわからない
2.作業効率化のための設備改善や作業改善の検討ができない
3.作業員の人数が適正かどうかわからない

※3.について、請負作業では発注者が作業者を選定したり、作業者の
 人数・配置を決めることはできません。ここでの人数とは請負費用の
 根拠となっている人数のことです。

こういった問題を解決するためにも、まず作業内容をしっかり把握する
ことが重要です。

作業内容の把握をしていくステップは以下のように進めていきます。

1.作業項目の定義付け
2.作業範囲の明確化
3.作業時間の調査

 1.の作業項目の定義付けとは、対象となる作業全体の中から、個々
の作業を抜き取り、その抜き取った作業項目ごとに、作業内容を定義付
けしていくことです。

例えば、“入庫作業”とは「現品と納品書を照合したうえで品物を所定
の場所に受け入れ、検品・棚入れし、コンピューターに入力する」。
“フォークリフト点検”とは、「作業開始前に作業者が点検項目に従っ
てフォークリフトの点検を行い、所定の用紙に記録する」というような
ことです。

この作業項目の定義が各人によってバラバラだと、作業内容の把握のた
めの実態調査をしても、作業時間にバラツキが生じてしまい、正しい評
価ができなくなってしまいます。

 2.の作業範囲の明確化とは、対象となる作業の範囲がどこからどこ
までかを明確にすることで、前後の作業(工程)との受け渡し場所、引
継ぎ場所を明らかにすることです。

作業範囲を確認すると、前後の作業と重複している作業が見つかる場合
があります。これは同じことを繰り返し行っている無駄な作業になりま
すので、どちらの役割か決めていきます。

 3.の作業時間の調査は、1、2.を踏まえたうえで、実際の作業の
時間を計測していきます。作業項目毎の時間を計測すると、どの作業に
負荷がかかり、どのようなときに手待ちのような無駄な時間が発生して
いるのかが見えやすくなります。

 こうして実態を把握していくと、現状のムダな部分が明らかとなり、
改善を実施することで、標準作業時間や最適人員体制が構築されていき
ます。

一度このような基準を作成すれば、あとは作業日報をつけることで、日
々の作業における遅れやトラブルが容易に把握でき、その原因がどこに
あったのか、改善案を検討することもやりやすくなります。

請負作業の作業詳細が把握できなくなってしまったというところでは、
以上のような考え方で、一度作業の確認をしてみるといいと思います。

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【お知らせ】請負作業の見える化セミナー
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 多くの製造現場では、請負作業はモノづくりを行っていくうえで欠か
せない存在となっていると思います。

実際に、原料・製品の入出庫/管理、検査/包装工程などの単純作業か
ら、生産ラインすべてをお任せしている工場まであり、任せる範囲が増
えるほど請負費用は大きくなります。

しかし、長年請負を活用していると、生産状況等の変化があるにも関わ
らず、実態に即した適正作業内容の見直し等を行わないために、請負費
用の根拠が不明確になってしまっている例が多くあります。

このセミナーでは、実際に請負作業の管理を行っている方を対象に、請
負作業管理の問題点や請負作業の実態把握、適正な価格算出の手法を説
明しながら、請負作業の見える化について解説致します。

【内容】
1.請負作業管理の問題点
2.請負会社の管理方針
3.請負作業内容の実態把握
4.適正価格算出の手法
5.請負会社の育成

【日時】
2017/ 7/ 14(金) 10:00~12:00/14:00~16:00

※いずれの回も2時間、同じ内容のセミナーとなります。
 午前か午後をご指定下さい。

担当講師:久保田 誠

開催場所:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル(弊社)
     案内図→ https://jbic.co.jp/company/

費用:1名のご参加につき 10,000円 当日現地支払

お申込方法:セミナータイトルとご希望の時刻をご連絡ください。
 本メールへの返信、またはお電話で承ります。
 03-3519-7337 荒柴まで(不在時は村松までお願いします)。

申込期限:2017月7月7日(金) 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので事前申込は必ずお願いします。
※午前・午後ともに最少催行人数は3名様です。満たない場合には
 開催を取りやめる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

多くの方のご参加をお待ち申し上げております!

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編集後記
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城田:バベルの塔の秘密に迫るべく、上野の美術館と藝大に遊びに行く
   計画をしています。何故あんなに細かくいろいろと描いたのか、
   タイムカプセルのつもりだったのかもしれませんね。

久保田:毎週末、野球をしたり、ランニングをしたり、運動しています
    が、最近の暑さにいつも日曜日の夜は夏バテ気味です。運動し
    ていることが健康に良いのか悪いのか、ちょっと微妙です。

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