ジェイビックは、製造業の利益創出を力強く支援します

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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.111 2017.2.22
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック)2,844部

省エネ・品質改善・物流のコスト削減など、利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。

 本日2月22日は、にゃん(2)にゃん(2)にゃん(2)の語呂から「猫の日」
だそうです。
ちなみに今回のメルマガは、第111号でワン(1)ワン(1)ワン(1)です。

今号の目次↓
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【ごあいさつ】過剰在庫とSCM機能強化
【メインコンテンツ】受注生産における改善の方向付け
【お知らせ】受注型生産におけるSCM改善セミナー
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【ごあいさつ】過剰在庫とSCM機能強化
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文/青木 俊造

 最近、お客様のところへ訪問すると、過剰在庫を解消したいのだが営
業現場がなかなか理解・同意してくれないので困っている、という悩み
を伺うことが多くなりました。

 こうした課題を抱えておられるところは、製造業の中でも、素材・原
材料メーカーなど川上の装置産業の皆様に多く見受けられます。

それは日々の需要変動への対応を余儀なくされる川下の加工組立産業を
顧客に持ち、サプライチェーン(SCM)のリードタイムが長いために、
納期対応上、在庫を潤沢に持たざるを得ないからと言われています。
  
営業サイドから見れば、在庫が潤沢にあれば、納期トラブルや欠品によ
る受注機会損失を防ぐことができます。そのため、在庫が多いことを課
題と認識せず、それが当たり前になっているようです。

 しかしながら、過剰在庫は普段気付かないデメリットがたくさんあり
ます。

財務的には、運転資本が増大し、キャッシュフローの減少に繋がります。
また、倉庫設備費や保管費、横持費などの物流費が増大します。

生産管理的には、長滞不良在庫化による収益悪化リスクの増大、物流・
工程管理の煩雑さによる間接部門の経費増大、製造現場での作業性の低
下による生産性の低下などが挙げられます。

そして何より、経営的には、企業の所有する資産(現預金、売掛金、棚
卸資産、設備資産等)をいかに活用し、効率良く利益を生み出している
かを現すROA(Return On Assets;総資産利益率)を低下させます。

そこで、この過剰在庫をどのようにして削減するかについて、JBIC
では「SCM機能強化プログラム」というものをご用意しております。

総資産の中でも、とりわけ棚卸資産に着眼し、経営資源の最適配置(在
庫の削減)と最小コスト・最大効率化で市場に供給できる仕組みを構築
するものです。

いわばSCMの構築は、ROAの向上とキャッシュフローの改善を狙い
とする企業経営の効率化策であり、企業価値の向上策でもあります。

過剰在庫が常態化されている素材・原材料メーカーの皆様には、是非と
も導入をご検討願えればと思います。

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【メインコンテンツ】受注生産における改善の方向付け
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文/田中 豊文

 受注生産型の生産計画は、受注後生産計画に組み込むため、能力以上
に受注量が多くなったり、また少なかったりすると、営業部門や購買部
門、製造部門等の各部門、各個人が、勝手気ままに納期に余裕を持たせ
て計画を立てがちになります。

こうなると、現状の実態が不明瞭になってしまいます。

 このような状況を避けるには、まず製造の実力の定量化を優先しなけ
ればなりません。

実力を定量化する方法は、日報から算出する方法か、実態を計測する方
法があります。

どちらの方法でも構いませんが、実力の精度が重要になります。そのア
ウトプットは、製品別に加工時間、段取り時間、必要停滞時間、検査時
間がわかるようにデータを整備することです。
 
 次は社内外との条件や基準を明文化することです。その条件や基準は、
例えば以下の項目になります。

1.ユーザーとの受注条件(注文から納品までのリードタイム、最低ロ
             ットサイズ、過不足の対応など)
2.原材料の業者との受注条件(上記と同様)
3.仕掛品や半製品の在庫の持ち方
4.納期回答基準
5.製造のグルーピング基準

このような条件や基準でルールを確立して、誰が、どのように行動する
か明確にしなければなりません。

また、ルールを維持し、継続することはどの企業も苦慮しています。
既存の組織で役割を見直すのか、あるいは組織体制を見直すのかになり
ますが、それに伴って権限をどのように与えるかも明らかにする必要が
あります。

そして、外的要因による生産計画への影響を最小化することも視野に入
れ、その見通しが立ってから、生産計画の組立の最適方法を検討してい
きます。

その方法はそれぞれの企業が持っておられる生産方式や製造条件で決ま
りますので、その条件下で業務標準を作成して、”見える化”を図るこ
とが重要です。

 受注生産で対応する企業は見込み生産と比べて、デリバリーに従事し
ている関係者に多くのストレスを与えているものです。

そのストレスの大きさは部外者にはなかなかわからないため、本人が在
庫や納期に必要条件以上に余裕を持たせてコストアップさせていること
もあります。

したがって担当者任せにせずに、その要因を減らす改善を組織全体で取
り組むことをして、関係者のストレスを減らす活動が必要となります。

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【お知らせ】受注型生産におけるSCM改善セミナー
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 見込み生産では受注の変動を製品在庫で吸収できますが、受注生産で
は基本的に製品在庫がないため、受注変動があると生産計画を変更せざ
るを得ません。

その結果、製造部門の段取り変更や納期遅延、緊急出荷で物流費を多く
支払うなど、様々なロスが発生します。

 多くの企業では、デリバリー担当部門(例えば生産計画部門や業務部
門など)がありますが、納期トラブル等の問題が発生するとデリバリー
担当部門が責められてしまいます。

しかし、一部門の責任で問題が発生したのではなく、その原因は営業や
開発、製造などと業務連鎖による全体の仕組みに起因しています。

このSCM(原材料の調達~生産計画~ユーザーまでのトータル物流の
マネージメント機能)における全体の仕組みの問題を解決するための考
え方やSCMがどのように機能しなければならないかを解説します。

【内容】
1.受注型生産における課題
2.受注型生産におけるSCMと必要要件
3. 実態調査の進め方
4.SCMとしての改善の考え方

【日時】
2017/ 3/ 3(金) 14:00~16:00

※大変申し訳ございませんが、午前の部は締切らせて頂きました。
 ご了承ください。

担当講師:田中豊文

開催場所:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル(弊社)
     案内図→ https://jbic.co.jp/company/

費用:1名のご参加につき 10,000円 当日現地支払

お申込方法:セミナータイトルとご希望の時刻をご連絡ください。
 本メールへの返信、またはお電話で承ります。
 03-3519-7337 荒柴まで(不在時は村松までお願いします)。

申込期限:2017月2月24日(金) 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので事前申込は必ずお願いします。
※午前・午後ともに最少催行人数は3名様です。満たない場合には
 開催を取りやめる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

多くの方のご参加をお待ち申し上げております!

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編集後記
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青木:「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」(茨城県近代美術館)に
   行ってきました。日本に渡海する中で失明した鑑真和上に、日本
   の風景を捧げるため描かれたものです。近くの水戸偕楽園では、
   梅がほころび、鶯の声が聞こえ始め、春の訪れが待ち遠しくなり
   ました。

田中:コンサルティングの会合のメンバーがインフルエンザで揃わずに
   遅れることもあり、苦労しています。早く暖かくなってほしいと
   願っています。

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メルマガの感想・要望があればぜひ、こちらへお願いします!

 E-MAIL:< tokyo@jbic.co.jp >

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