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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.109 2017.1.25
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック)2,822部
省エネ・品質改善・物流のコスト削減など、利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。
1月20日の大寒の日に東京では雪がちらつきました。厳しい寒さが
続いていますので、鍋でも食べて温まりたいものです。
今号の目次↓
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【ごあいさつ】ベーシックセミナーのお礼
【メインコンテンツ】受注生産型の現状の課題について
【お知らせ】受注型生産におけるSCM改善セミナー
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【ごあいさつ】ベーシックセミナーのお礼
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文/柳 和男
1月13日(金)に開催しましたベーシックセミナー「製造スタッフ
業務の見える化」にご参加頂いた皆様に厚く御礼を申し上げます。
今回のセミナーは、弊社のコンサルティングテーマの一つである管理
間接部門の生産性向上を対象にした「業務革新」をベースに、その基本
的な技法(スキル)を講義と実習を通じてお伝えしました。
その技法は、スキルの中の中核となる業務の「量」、「流れ」、「質」
を、調査と分析を通じて把握し、生産性向上につなげる為の問題点を抽
出することです。
この業務の「量」、「流れ」、「質」を把握し、改善に繋げる為に職場
全員で取り組む事が主となる「分析的アプローチ」と、職制が中心とな
って取り組む「デザインアプローチ」についてもご説明をしました。
今回セミナーにご参加頂いたのは、幹部職の方から一般職の若手の方
まで幅広い層となっていました。
それぞれのお立場で、是非自分の又は自分に関わる業務の「量」、「流
れ」、「質」を把握し、改善に繋げるアイデア出しをされる事をお勧め
いたします。
知識を「知っている」事と、実際に「活用できる」事は全く別であり、
実践を通じてスキルを使いこなせるようになる事が、本当に「分かった」
に通じると思います。
今回のセミナーで学ばれた事が、実際の業務の改善に少しでもお役に
立つ事が出来れば幸いです。
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【メインコンテンツ】受注生産型の現状の課題について
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文/田中 豊文
見込み生産をせずに受注後に生産を開始する事業は、閑散期には生産
能力より受注量が少ないため、余力が発生します。
そのため、何をどのくらい生産するか営業と製造間で打ち合わせをして
決めていると思います。
また、繁忙期にはその反対の現象になり、能力以上の受注量が予測され
る時には、どのように生産計画を組み込むか悩まれている企業が多いと
思います。
特に生産計画担当者は、品質トラブルや設備トラブルの最悪の事を想定
して、どのくらい安全率を想定するか、その安全率の想定には苦心され
ていると思います。
このように受注生産型の生産計画担当は、受注変動に左右され、また日
々いろいろな問題が発生するために、ユーザーや製造状況に振り回され
ています。
そして、その状況を少しでも緩和したいために、どこかで余裕を持とう
とします。
多くの企業の生産計画担当者の余裕の持ち方には、以下のパターンに
層別され、様々に設定しています。
1.加工時間や段取り時間の設定に余裕を持たせる
2.製品在庫に余裕を持たせる
3.中間製品や原材料に余裕を持たせる
4.原材料の業者(メーカー、商社)に在庫を持たせる
5.生産計画に飛込枠や受注品枠を設定して、計画に余裕を持たせる
これらの結果として、過剰在庫が発生していることがあります。
計画担当者が自己防衛で余裕を設定すれば、納期回答や実際の生産対
応で計画と実績との差が発生したときに、営業や製造が不信感を抱き、
各部署からの情報がより精度の悪いものになるため、ますます飛込みや
変更情報が多くなります。
SCMでは、各部門各個人が勝手気ままに、少しの余裕ならいいだろ
うと思って業務を遂行してしまうと、何が問題かわからなくなります。
マネジメントするうえで大事なことは、どの業務でどの程度の余裕を持
つか、”見える化”をすることです。
実績をつかみながら、その余裕を修正すようにマネジメントすることが
重要です。
以上のことを踏まえながら、現状の課題をを整理して、どこに問題の
発生要因があるか検討することから始めることが大切と思います。
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【お知らせ】受注型生産におけるSCM改善セミナー
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見込み生産では受注の変動を製品在庫で吸収できますが、受注生産で
は基本的に製品在庫がないため、受注変動があると生産計画を変更せざ
るを得ません。
その結果、製造部門の段取り変更や納期遅延、緊急出荷で物流費を多く
支払うなど、様々なロスが発生します。
多くの企業では、デリバリー担当部門(例えば生産計画部門や業務部
門など)がありますが、納期トラブル等の問題が発生するとデリバリー
担当部門が責められてしまいます。
しかし、一部門の責任で問題が発生したのではなく、その原因は営業や
開発、製造などと業務連鎖による全体の仕組みに起因しています。
このSCM(原材料の調達~生産計画~ユーザーまでのトータル物流の
マネージメント機能)における全体の仕組みの問題を解決するための考
え方やSCMがどのように機能しなければならないかを解説します。
【内容】
1.受注型生産における課題
2.受注型生産におけるSCMと必要要件
3. 実態調査の進め方
4.SCMとしての改善の考え方
【日時】
2017/ 3/ 3(金) 10:00~12:00/14:00~16:00
※いずれの回も2時間、同じ内容のセミナーとなります。
午前か午後をご指定下さい。
担当講師:田中豊文
開催場所:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル(弊社)
案内図→ https://jbic.co.jp/
費用:1名のご参加につき 10,000円 当日現地支払
お申込方法:セミナータイトルとご希望の時刻をご連絡ください。
本メールへの返信、またはお電話で承ります。
03-3519-7337 荒柴まで(不在時は村松までお願いします)。
申込期限:2017月2月24日(金) 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので事前申込は必ずお願いします。
※午前・午後ともに最少催行人数は3名様です。満たない場合には
開催を取りやめる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
多くの方のご参加をお待ち申し上げております!
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編集後記
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柳:正月の休みを利用して庭に植えている柿やイチジク、柚子の木に、
秋に豊かな実りを期待して寒肥を施しました。
田中:年末年始はどうしても食事そのものが多くなり、太りやすくなり
ます。そのため、目標体重の±1kgをコントロールしようと日々
筋トレと有酸素運動に励んでいます。
久保田:自宅のパソコンを買い替えました。買い替えの度に行うパソコ
ンの引っ越しは、毎回骨の折れる作業です。
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E-MAIL:< tokyo@jbic.co.jp >
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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント
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省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラム。
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