ジェイビックは、製造業の利益創出を力強く支援します

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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント  vol.98 2016.08.10
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック)2,595部

省エネ・品質改善・物流のコスト削減で利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。

今日から夏休みという方も多いのではないでしょうか。心と体の充電を!

今号の目次↓
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【ごあいさつ】縄文のヴィーナス
【メインコンテンツ】製造リードタイムのモデルを設定する
【お知らせ】製造リードタイムの短縮セミナー
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【ごあいさつ】縄文のヴィーナス
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               文/青木 俊造

 普段は美術館巡りで日本画を鑑賞するのが好きですが、今年の暑さは
半端ではないので、避暑を兼ねて信州は蓼科高原に行き、八ヶ岳山麓に
ある茅野市尖石(とがりいし)縄文考古館で、国宝の土偶「縄文のヴィ
ーナス」を見てきました。

 子孫繁栄を願ったのか、妊婦を象った素朴で大胆な造形美に魅せられ
ました。尖石遺跡では、竪穴住居跡や、土偶だけでなく、あまたの土器
や石器類も見つかり、こんな標高1000メール超の冷涼な高原に、なぜ縄
文文化が栄えたのか不思議に思いました。
  
 実は、この縄文時代の中期(5000~6000年前)は山岳地帯でも暖かく、
ここは動植物が豊富で、狩猟、採集を主とした縄文人に適したところだ
ったのです。

 2万年前の大氷河期には海が凍り、日本も大陸と繋がっていたそうです
が、この縄文時代中期には地球規模の温暖化が始まり、氷が融け、海水
面が今より5~7メートル上昇。現在の平野は全て海の底であり、台地、
山岳部のみ残っているという状況だったそうです。

 この「縄文海進」と呼ばれる状況から、また気温が低くなり、2000年
前の弥生期には海が後退し、現在の平野が生まれ、稲作文化が始まる契
機となったようです。

 翻って、現代、18世紀の産業革命以来、たくさんの化石燃料を使用し、
CO2など大量の温室効果ガスを排出し続けています。森林の減少など
の環境破壊もあり、地球温暖化が進展、海面の上昇により海に沈む諸島
国家が出始めており、このままでは海に囲まれた日本も再び縄文時代の
ような「海進」になりかねません。

 こうした地球温暖化の進行を抑えるための国際的な取組みとして、昨
年末のCOP21のパリ協定にて、途上国を含むあらゆる国々が、温室効果
ガスの排出削減の締結したことは、画期的なことでした。

日本政府もCO2排出量を2030年度までに2013年度比▲26%削減する
ことを国際公約しています。
 
 地球温暖化対策の中で一番大きな課題は、二酸化炭素の排出量の削減
であり、そのためには化石燃料の消費を減らす、省エネを推進する必要
があります。

「縄文のヴィーナス」は悠久のかなたから、近代文明と引き換えに「海
進」が進行しないように、省エネを推進することを願っているようにも
思えてきました。

今回のメインコンテンツとは違いますが、省エネコンサルティングで、
製造業の皆様のお役に立つことを通じて、社会に貢献できればという
思いを強くした「縄文のヴィーナス」との出会いでした。

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【メインコンテンツ】製造リードタイムのモデルを設定する
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              文/石塚健志

 生産管理の教科書には「基準日程表を作る」ことが当たり前のように
書かれています。しかしながら、なかなか簡単には作れません。

実際には品種毎に長短がありますし、その時々の生産量が多ければ納期
は長くなってしまいます。

基準日程に拘泥せずに、次のように製造リードタイムのモデルを設定す
ると現実に使えるものとなります。

・品種は幾つかの群に分ける。
・一度に流す量も通常、少ない時、多い時と幾つかのケースを作る 等。

このモデルに一番近い時の実態を調査して改善前とします。
調べ方のポイントは加工や組み立ての速度だけでなく「ものの置き場」
をすべてリストアップして実態を把握することに尽きます。

置き場にはストアという立派なタイプのものや、レーンという順次押し
出されて行くところなどがあります。これらは自分たちの都合というよ
りはお客様のためにあるといても良いでしょう。

一方、バッファとしての置き場は明らかにものづくりの実力のなさによ
り必要となる自己都合の置き場です。設備トラブルの多い職場ではその
設備の後ろにトラブル対応用のバッファが必要になりますし、欠品の多
い組み立て職場では組み立て前に部材の集結バッファが必要になります。

そしてそのバッファの大きさが実力をあらわしますので工程改善や技術
的な課題や欠品防止の管理面の課題に取り組むことになります。置き場
にある量がそのままリードタイムとなるからです。
中には「仮置き場」などという怪しげな置き場もあります。

粉末原料を成形して焼き固め、加工と表面処理を施して完成品を作る工
場で置き場を調べたところ200箇所を超える置き場が抽出され驚いた
ことがあります。

その中での仮置き場について、班長さんと次のような会話をしました。

「なぜここに一旦置かなければならないのか、理由を教えてください」
「ここに一旦置いておいて(1日分の量がまとまるので)、明日朝一番
に次の工程に運ぶからです」

「それですとここで1日進むのでリードタイムが1日長くなります」
「同じではないですか?ここで1日進むのと次工程に持って行ってもそ
こで置かれて1日進むだけ、どっちにおいてあるかの違いだけでしょう」

「しかし今日のうちに次工程に持っていけば、次の職場では次の作業を
進めれるかもしれません」
「数量がまとまるには夕方まで定時終了間際になってしまいますので次
の作業はできないでしょう」
「それに運ぶ回数も1日1回まとめて運んだ方が無駄が少ないです」

その後も問答を続けましたが、この方だけでなく同様な考え方をする監
督者が多くいました。ものの流れを作ることをしてこなかった結果です。

1つ1つの職場ごとにものの流れを作っても全体の製造リードタイムは
ちっとも短くなりません。しかしそのステップを経なければ職場間を連
結する意味がありません。

職場間を連結して置き場を1つ無くす、これらを1つずつ積み上げて息
の長い活動を進めた結果、製造リードタイムが短くなっていくのです。

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【お知らせ】製造リードタイムの短縮セミナー
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 製造リードタイム(L/T)は放っておけば長くなってしまいがちです。
(ここでのL/Tとは受注(生産計画時点)から材料や部品の発注、自社
工場内で製造して出荷するまでです。)
L/Tが長くなる要因は製造や生産管理面において数多くあります。

・ラインが組まれていない。工程系列が長い。バッチ処理工程がある。
・協力工場や調達のロットサイズが大きい。
・最適生産計画を組むためのペーパーL/Tが長い。
・原材料在庫や仕掛り等の管理情報の精度が悪い(欠品や作り過ぎ)。
・品質保証のために長い手番を必要とする。
・歩留りが大きく変動する。

L/Tは 要因が多くあり、複雑な上、全部門にまたがる課題ですから、
改革者のリーダーシップと進め方がとても大切になります。
改革者の活動をより確かなものにするために、このセミナーでは次の
事項について解説します。

【内容】
1.製造L/Tのモデルを設定する
 モノの置場、生産・在庫・運搬の基準と実態、基準日程など。
2.製造L/Tを決める自社の実力を確認する
 サプライヤーへの影響力、カストマー情報の収集力、工程の安定度、
 計画達成率など。
3.改革モデル構築と課題抽出
 L/Tが1/2の姿、モノの流れの改善、工程能力の改善、ボトルネック工
 程の能力アップ、部材供給方式の改革、検査方式のレベルアップなど。
4.計画系の改善
 在庫販売からの脱却、見込み生産からの脱却、見越し生産の活用、
 月間計画から週間生産へ、サプライヤーとの協働など。

担当講師:石塚健志

【日時】
2016年9月2日(金) 10:00~12:00/14:00~16:00
*いずれの回も2時間、同じ内容のセミナーとなります。

開催場所:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル(弊社)
     案内図→ http://www.jbic.co.jp/about.html

費用:1名のご参加につき 10,000円 当日現地支払(費用改定しました)

お申込方法:セミナータイトルとご希望の日付・時刻をご連絡下さい。
 本メールへの返信、またはお電話で承ります。
 03-3519-7337 荒柴までお願いします。

申込期限:8月26日 24時まで。
※参加人数により会議室を変更しますので事前申込は必ずお願いします。
※午前・午後ともに最少催行人数は3名様です。満たない場合には
 開催を取りやめる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

多くの方のご参加をお待ち申し上げております!

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編集後記
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石塚:近隣の夏祭りに2箇所行ってきました。それぞれの町内会主催で
   手作り感いっぱい。両方の会長が同じことを言っていました
   「町内が結束した。来年も続けたい」と。

青木:我が家では在宅介護している95歳にならんとする義父が、歩くの
が困難になり、車椅子に頼りがちですが、昨年生まれたばかりの
男の子の初孫は、ハイハイから伝い歩き初めました。

羽根田:大流行のポケモンゴーをやってみました。仮想現実の技術を体
   験して、なるほどと思う反面、歩きスマホになる危険を感じまし
   た。あと地方だとポケモンがゲットし難いということも。

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■発行人:日本ビジネス革新コンサルティング株式会社 羽根田修
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