ジェイビックは、製造業の利益創出を力強く支援します

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工場長・製造部長のコスト削減マネジメント vol.196 2020.8.5
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日本ビジネス革新コンサルティング株式会社(ジェイビック) 3,914部

省エネ・品質改善・物流のコスト削減など、利益創出体質を実現!
工場のコスト削減コンサルティングファームのコラムです。

感染が止まりません。しばらくは難しい舵取りが強いられそうですね。
今号の目次↓
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【ごあいさつ】急がば回れ。少しだけ足元を見直しませんか
【メインコンテンツ】装置産業における自動化の課題と解決アプローチ 3
~オーナーズ・エンジニアリング それをどう実践するか~
【お知らせ】装置産業における自動化の課題と解決アプローチセミナー
~オーナーズ・エンジニアリング それをどう実践するか~
オンライン開催のご案内
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【ごあいさつ】急がば回れ。少しだけ足元を見直しませんか
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文/荒柴 宏充

新型コロナウイルスの収束が見ない中、在宅勤務・リモートワークと
いった新しい仕事のやり方が推奨されています。

製造現場の場合は、近年盛んに言われているIoT化、自動化、そしてAI
の導入。これらの導入を更に加速し少しでも「密」を回避する職場環境
に力を入れることと思います。

コロナの影響だけでなく日本企業を取巻く人手不足やコスト競争力強化
の点からも急務なことは確かでしょう。

しかし導入を急ぐあまり、足元をキチンと確認し自社の実態を把握し
た上で進めないと、のちのち結構痛い目を見るケースが出てくると思い
ます。
当然失敗を恐れていては前に進めません。しかし予め想定できることを
検討し盛込むことは有益なことと思います。

簡単なことではないかもしれません。時間が掛かる可能性もあります。
しかしチャレンジする価値は十分にあるはずです。

弊社は装置産業様への豊富な実践コンサルティングを通して企業様の
失敗事例を沢山見てきています。「それをやったら失敗するであろう」
というアドバイスはできると考えています。
現在メルマガ連載の「装置産業における自動化の課題と解決アプローチ」
もその一つです。

コロナ禍の厳しい状況ですが、今だからこそ少しだけ足元を見直して見
ませんか?

 

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【メインコンテンツ】装置産業における自動化の課題と解決アプローチ 3
~オーナーズ・エンジニアリング それをどう実践するか~
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文/鈴木 滋美(すずき しげよし)

2.事例に見る自動化の課題(前号のつづき)

【事例3】成形工程の自動制御
(1)自動化の概要と問題
(1-1)押出成形でつくる樹脂シートの形状精度は重要です。歩留に直結
するだけでなく、以降の工程における自動装置の運転状態(加工の良
し悪し、チョコ停の頻度、調節や調整に人が介入しなければならない
度合いなど)に大きく影響するからです。
その大事なシート断面がなかなかフラットなプロファイルになって
くれません。
・金型内部の流路が樹脂をうまく分配すれば、全体にフラットなプロ
ファイルになりますが、分配が悪いと凸カーブ(or凹カーブ)のプロ
ファイルになってしまいます。
・樹脂の表面張力はシートの表面積を狭くしたいので、シート端部を
分厚くしながら(断面積が変化しないように)シート幅を狭めていき
ます。樹脂の粘弾性と競い合う現象です。
上記2つの現象が足し算されるので、シートはちょっと複雑なプロファ
イルになります。
(1-2)これをフラット・プロファイルに修正する手段として自動制御が
広く採用されます。シート・プロファイルを全幅測定し、フィードバ
ックして多数のサーボモーターを操作し金型リップを変形させる制
御です。
・しかし、金型リップを思い通りに弾性変形させることは不可能です。
もし思い通り変形できても、ここを押せばここは薄くなりますが、
押し出された樹脂が他に流れ込み今度はそっちが厚くなってしまい
ます。こんな次第で、この自動制御はうまくいきません。
(1-3)うまくいかないので自動制御をOFFにして人が調節している工場
もあります。設備メーカーに依存し複雑な演算プログラムをつくり
あげてもらい何とか自動制御っぽい運転をしている工場もあります
が、なかなかうまくいきません。うまくいかないのに設備メーカー
に依存し続けなければならない問題もあります。
(2)問題の根っこ
成形シートが複雑なプロファイルになるのは上記(1-1)に述べた原理な
のですから、その原理を押さえれば無理なくフラット・プロファイルに
してやれる筈です。そうしないで(原理を無視して)大袈裟な制御を持
ち込むとこんな問題を生み出してしまいます。
(3)解決の道筋
この問題の解決は「押出成形の原理を理解した上で、その原理を味方
に引き込む」ことです。具体的にどう取り組めばいいのか、次号でお
話しましょう。
【事例4】欠陥を見えなくしてしまう自動化
(1)自動化の概要と問題
(1-1)シート製造工程では、シートを真っ直ぐ走らせたい。巻取工程で
はロール端面をきれいに仕上げたい。品質と生産性を重視する製造
工程では当然のことです。
しかし、なかなかそうはいきません。工程条件に合わせようとシー
ト張力を下げれば、ローラーとの面圧が低くなり横滑りして走行軌
跡がぶれたり、ロール巻取における半径方向応力(層間の面圧)が低
くなり横滑りして端面不揃が発生したりします。
(1-2)この対策としてEPS(Edge Position Control)がよく使われます。
シートが右に寄ったら左に戻すようローラーを傾けたり、ロール巻
取機を右にずらしたり。こうやってシートが真っ直ぐ走るよう、ロ
ール端面がきれいに仕上がるようにする自動化です。
この自動化が好ましくない場面があります。たとえば、シート自体
が湾曲していたり蛇行していたりする欠陥品であっても、EPCで真っ
直ぐ走っているように操作したり、きれいな端面のロールに操作す
ることができます。これは端的に言えば、欠陥を見えなくする自動
化です。
(1-3)欠陥は見えなくなっても消えたわけではないので必ず問題が顕在
化します。たとえば、ローラーを傾けるとローラーアライメントを
狂わせることになるので、斜めしわが発生することがあります。
ロール端面はきれいに見えてもほどけば再び湾曲や蛇行が現れます。
電池メーカーは数種のシートを重ねながら巻いて電池をつくります。
弱い張力で巻くとうまく巻けないので、「購入したシートが悪いので
はないか」と、ロールをほどいて廊下に広げたらやはり湾曲してい
た‥という話しも耳にしました。
(2)問題の根っこ
真っ直ぐ走っている、きれいに巻けている という「何かの結果」が関心
ごとになっていて、肝心の「何か(即ち、シート自体の姿)」に目が向いて
いないところに問題の根っこがあります。
(3)解決の道筋
ものづくりですから、肝心なのはマテリアル自体です。マテリアルの
姿を見えるようにすることが解決の鍵です。こう言っても、「で、どう
すればいいんだ!」ということになりますね。次号で具体的にお話し
ます。

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【お知らせ】装置産業における自動化の課題と解決アプローチセミナー
~オーナーズ・エンジニアリング それをどう実践するか~
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多くの工場が装置の稼働や制御の問題で苦労しているようです。
たとえば‥
・下流工程にチョコ停が多く、欲しい量が出せない。歩留が低い。人が
多い
・精度を求めるとシステムが大掛かりになり、投資と製造能力の問題で
前に進めないでいる
・制御システムの限界で求める品質が出せない。そのためNo.2に甘んじ
ている
・自動化投資をしたが、新たな問題が出てきて省人に結びつかない。
というような問題です。

この問題をていねいに分析すれば‥
・品物がどう動くか、それを機械にどう扱わせるのかを設計していない
装置
・原理を無視して、隅から隅まで舐めるように制御しようという無理
・完結するストーリー欠落のまま、「後は頼む」と現場に渡した装置
というような無理(無茶)が見えてきます。無理を冒したので苦労して
いるわけです。

このような無理に陥ってしまう。その根っこは共通しています。
根っこが共通しているので、解決の道筋も共通しています。

共通の根っことは、いったいどんなことか?
解決の道筋とは、どんなものか? どうすれば実践できるのか?
事例を使って具体的に解説します。

【主な内容】
1.装置産業における自動化の課題
2.問題の根っこと解決の道筋
3.共通の根っこと解決の道筋(オーナーズ・エンジニアリング)
4.そのオーナーズ・エンジニアリングをどう実践するか
【日時】
2020/ 8/28(金) 午前の部 10:00~12:00 Zoomによるオンライン開催
午後の部 14:00~16:00 Zoomによるオンライン開催
*午前も午後も同じ内容です。

担当講師:鈴木 滋美(すずき しげよし)
開催場所:オンラインにて

費用:1名のご参加につき 10,000円(消費税等込み)

支払い方法:*開催日3日前までに弊社指定銀行口座に振込
ご入金確認次第、招待URL等を送付します。
なお振込手数料は貴社ご負担ください。

お申込方法:本メールへの返信、またはお電話で承ります。
午前か午後かを明記ください。
03-3519-7337 荒柴まで(不在時は鶴田までお願いします)。

申込期限:2020月8月21日(金) 24時まで。
※午前・午後ともに最少催行人数は3名様です。満たない場合には
開催を取りやめる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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編集後記
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荒柴:梅雨明け宣言の出された翌日の日曜、車で鎌倉周辺を通りました。
道路が空いています。駐車場に団体用バスが一台もありません。
そして海岸には海の家がありません。

鈴木:渋い同じ柄で妻がアロハシャツとマスクを縫ってくれました。
それに麦わらの帽子と半ズボンというスタイルで外に出るのは
ちょっと勇気がいりましたが、カラッと天気のいい日のウォー
キングにはまあまあでした。
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E-MAIL:< tokyo@jbic.co.jp >

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■発行人:日本ビジネス革新コンサルティング株式会社 荒柴宏充
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